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レーザー透過溶着法(LTW)には、今までになかった様々な優位な特徴があります。
例えば他の接合方法とは違い、プラスチック部品の溶着後の外観向上、溶着したプラスチック部品に溶着バリを無くすことができます。またビーム径でレーザービームを光学的に制御でき、ほとんど熱による歪(ひずみ)がないため、薄肉のプラスチック部品の溶着が可能になります。 |
●レーザー透過溶着法(Laser Transmission Welding) |
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原理 |
まずレーザービームを透過させるプラスチック部品(光透過性樹脂部品)を、レーザービームを吸収させるプラスチック部品(光吸収性樹脂部品)の上に重ね、接合したい面に圧力を加え、レーザービームを照射させます。次にレーザービームは光透過性樹脂部品を透過し、光吸収性樹脂部品の境界面付近で発熱し、その熱によってプラスチックを溶融・接合させます。 |
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長所 |
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良外観(非接触溶着) |
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局部加熱(熱による歪(ひずみ)がほとんどなく、薄肉な精密溶着が可能になります。) |
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信頼性(溶着強度、気密性、正確なエネルギー制御ができます。)
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無振動(例えば、デリケートな構成部品への悪影響がありません。) |
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静音性(例えば超音波のような雑音がありません。) |
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作業性(バリや微粒子ダストがありません。) |
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短所 |
−生産性(溶着速度)
−光透過性樹脂材料と光吸収性樹脂材料の2種類を必要とします。 |
用途 |
電子キー、ヘッドランプ、タンク、プラグ、注射器、その他の精密接合部品 |
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●レーザー透過溶着法の特徴 |
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●接合性能面 |
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接合性能の向上を狙う生産技術としては、接着剤での接合方法の代替検討が最も有効であると思われます。 |
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●コスト面 |
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コスト面では、原材料コストのアップが予想されますが、ボルト・ナット締めなどの人件費や振動溶着などのイニシャルコスト高を考慮すると、レーザー透過溶着が有効な生産技術であると思われます。 |
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