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一言でいいますと、1種類の樹脂材料同士で、レーザー溶着を行う方法で、樹脂材料の透過と吸収のバランスをコントロールすること、つまり、吸光度制御法(Absorbance Control Welding)であり、弊社ではACW®溶着法と呼んでいます。
既存のレーザー溶着法は、レーザー透過溶着法(LTW法)で説明致しましたように、
(「レーザー透過溶着法とは」、「レーザー透過溶着法の特徴」)
一方をレーザー光に対して透過性(非吸収性)とし、他方をレーザー光に対して吸収性として、レーザー光を透過性の樹脂側から照射する工法です。
照射されたレーザー光は、透過性樹脂を透過して吸収性樹脂に吸収され、発熱溶融し溶着を行ない、その際溶着界面に溶融プールが形成されます。(図1) |
それ以外で既存のレーザー溶着法としては、レーザー吸収法があります。 レーザー吸収法の原理は、レーザー透過性部材の間に、レーザー吸収体を挟んで、透過性の部材側からレーザー光を照射する工法です。照射されたレーザー光は、透過性樹脂を透過して吸収体に吸収され、発熱溶融し溶着が行われます。(図2) |
しかしながら、レーザー透過溶着法(LTW法)やレーザー吸収法にはいくつかの問題点があります。 |
●レーザー透過溶着法(LTW法) |
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短所1 |
レーザー光透過性樹脂とレーザー光吸収性樹脂の2種類の部材を必要とし、これら2種類の部材は別々に製造しなければならない。 |
短所2 |
レーザー光を照射できる方向もレーザー光透過性樹脂側に限定される。 |
短所3 |
2種類の樹脂の製造工程管理、在庫管理等が必要である。 |
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●レーザー吸収法 |
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短所1 |
樹脂とは別にレーザー光吸収体が必要であり、溶着体を挟む工程が必要となる。 |
短所2 |
樹脂とレーザー光吸収体との製造工程管理、在庫管理等が必要である。 |
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上記の問題点を解決するために当社では、樹脂材料の透過と吸収のバランスをコントロールすることで、1種類の樹脂材料同士のレーザー溶着を可能とした、「ACW®溶着法」という新しい樹脂溶着工法を開発致しました。
ACW®溶着法の原理は、樹脂材料の透過と吸収のバランスがコントロールされたレーザー光透過吸収性樹脂を準備した後、1種類の樹脂材料同士でレーザー溶着を可能とした工法です。
照射されたレーザー光は、樹脂内部まで溶融プールを形成させ、1種類の樹脂材料同士でレーザー溶着が行われます。(図3) |
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